Dataverse(モデル駆動型アプリ)で使用するPower Automateのトリガー
Power AutomateのクラウドフローにおけるDataverseのトリガーを説明します。
概要
Power Appsのモデル駆動型アプリでビジネスロジックやバックグラウンドの処理を行うとすると、クラウドフロー(Power Automate)を組む必要があります。
例えば、テーブルAにデータを登録したときにテーブルBにも自動でデータを登録するなどです。
モデル駆動型アプリはDataverseを基盤にしていますので、Power AutomateのクラウドフローはDataverseのトリガーやアクションを使用することになります。
Dataverseのトリガー
クラウドフローの作成画面で「dataverse」を検索すると使用できるトリガーが表示されます。(レガシ)とついているものは廃止予定となっていますので使わないようにしたほうが良いです。
「アクションが実行されたとき」は以下に説明がありますが基本的には使用しないアクションかと思います。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-automate/dataverse/action-trigger
「行が追加、変更、または削除された場合」はデータを作成したときや更新したとき、削除したときに起動するフローになるのでこちらをメインに使用します。
「列を選択する」にはこのフローで使用する列を明示的に指定することができます。入力しないとすべての列が動的なコンテンツとして出てきますが、入力することで最低限の列のみが表示されるようになります。入力するのは列の「名前」です。new_xxxなどです。
「行のフィルター」にはこのフローを起動する条件をODataの形式で入力します。入力しないと「種類の変更」で入力した作成などの操作が起こった場合に毎回起動します。そのため、例えばアクティブのデータのみで起動する、などの条件を入力したい場合は入力する必要があります。アクティブのデータのみは「statecode eq true」といったようになります。
「延長期限」は指定した時間に起動するようになるとのことですが、利用したことがなく利用シーンがあまりわかりません。
「実行するユーザー」は、このフローを実行するユーザーを設定します。合、そのままの設定だとフローを作った人がユーザーAで、フローのトリガーとなる行動をした人がユーザーBだった場合、ユーザーAがデータを更新したように見えます。たいていの場合は、ユーザーBが更新したように見せたいため、「トリガーユーザー」を設定することで、トリガーとなる操作をした人が更新したように見える設定となります。ただし、データの更新を行うアクションでも実行するユーザーを「トリガーユーザー」に設定する必要があります。
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